お知らせ

夢を語り合える懇親会

2017年7月27日

先日の懇親会で、自分の夢を語らせて頂きました。

平成7年宮崎に帰り日高医院での地域医療が始まりました。
16年程前から農業の高齢化と農地の荒廃が気になるようになり、田んぼを借りて田植えを始めたり、荒地を耕してコスモスを植えたりしてきました。

現在空港近くの農地を借りて「やすらぎの田園」と名付けた休憩所を作り、その隣の田んぼで津波対策用の備蓄米を地域の人々の協力を得て作っています。

今年は田植えに70人以上の人々が参加して頂きました。昨年10月の収穫後に蒔いたコスモスの種が控えめに花を咲かせ、その花から落ちた種が春から花を咲かせています。今年の田植えはコスモスを見ながらの田植えでした。

2歳から91歳の方々が笑顔で参加されました。体の不自由な方も来られ、ゴムボートに乗っての田植えを体験されました。

懇親会でこのような報告をした後、これから先の夢を語らせて頂きました。

これからもっと多くの人々が幸せになれるようにコスモスをもっと咲かせたい。共に楽しみ、共に生きる場を広げたい。もっともっと多くの田んぼにコスモスが咲き乱れ、澄みきった空の下で大きく息を吸う、そんな空間を作りたい。

海幸山幸の列車の車窓から見える景色がさらに豪華になり、列車を増やすことになるともっと賑やかになる。遠くから訪れる人々が増えるとさらに賑やかになる。笑顔が多くなる。

コスモスが遥か遠くまで広がると、高台から観る景色はビールやワインを片手にしながら眺めるものになる。夕陽に輝くコスモスを眺めながらゆっくり食事ができるレストランができるとその喜びは一人一人の人生の1ページになる。

たとえ大きな津波が来ても、コスモスを眺めたレストランは力強い避難所になる。コスモスと共に安心して過ごせる地域が広がる。

このような地域で余生を過ごしたいと思えるように努力することで、宮崎に移住する人が増えると喜ばしい。人が増えることで仕事も増えるようにして行きたい。それにより若い人々が宮崎に定住し安心して子育てもできるようにしたい。

その先には、宮崎が日本を支えるレベルまで発展させたい。とにかく地方が発展することにより日本が安定する形にしたい。

中国は日本より10年遅れで深刻な少子高齢化がやって来ます。その時に、日本ではこのように頑張っていますよと市民レベルで意見交換ができるようになると、国際的平和への一歩になるかもしれません。

このように考えると、今草を取っているこの1本1本が世界平和につながると思います。

・・・と、皆の前で話すと大きな拍手が沸き起こり、ある医師の先生がすり寄って来て、「この日高先生は、おもしろい! 夢といっても、かなり具体的過ぎる。なんでそんな発想ができるのかな。また夢を聞かせてください!」と言われました。

夢を語り合える懇親会はこれからの未来を実現する力になると思います。