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日本の人口ピラミッドとこれからの日本

2013年10月28日

「少子高齢化」という言葉は、随分前から使われています。
現在「少子高齢化」は、日本の存亡を決定する要因になりつつあります。
終戦後の第1次ベビーブーム世代が現在65才を迎えています。
その子供達の第2次ベビーブーム世代が40才前後になっています。
40才以下の年齢人口は、年々減少しています。
そして現在の出生人口は、第2次ベビーブームの人口の約半分になっています。

 

図1 日本の人口ピラミッド 平成23年(2011年)11月

出典:総務省 統計局統計調査部国勢統計課

右肩上がりの経済成長は終わり、結婚する余裕のない若者が増加しています。
結婚しても2人以上の子供を育てる経済的・空間的余裕がなくなりつつあります。
このまま行くとどうなるでしょうか。
子供1人で親1人または2人の介護をしつつ、子育てと仕事をしなければならない状況になります。両立どころではありません。3つ以上のことを今の若い人々に求められています。 現実的に無理な話です。

そうなると、今の若い人々は自分のノルマを2つ以下に減らす方向で選択しなければならなくなります。そうすると、どれほどの人々が子育てまで辿り着けるでしょうか。

現実として、少子化は止まらない方向に進んでいます。

では、その結果日本はどうなるのでしょうか。

日本全体の人口は、50年後約4000万人人口が減少するという試算があります。
働く人々が減ることになり、納税者が減り、社会保障費、医療費を生み出す力がなくなり、地域社会、国家そのものが崩壊するということになります。

図2 日本の人口ピラミッド 平成62年(2050年)
〜37年後の推計〜

出典:総務省・政策統括官・統計研修所

出典:総務省・政策統括官・統計研修所

これは、私達が生きている間に起きる現実です。

これからの私達に残された解決策はあるのでしょうか。

もしあるとすれば、高齢者の介護を充実させることではないかと考えます。
医食住に関して高齢者にとって住みよい地域を作り自然エネルギーを活用し安定した生活のできる環境を粘り強く作り上げることが、老後を自分らしく生きようとする人々を集め、地域の経済活性化につながり、若い人々の仕事が生まれ、次の世代が少しずつ増えることになると思われます。
充実した介護を基本にして地域を住みやすい環境にすることが、解決策の入り口になるかも知れません。

「介護の充実」が、これからの日本を救う出発点になると思われます。