まだ水が溜まっていて稲刈りができません。
コンバインでの稲刈りでは、ワラを土に還すために細かく切ってその場に落として行きます。
大雨や台風になると、そのワラたちが水に浮き風に流されて塊となってあらゆる所に流れて行きます。まだ稲刈りが終わってない田んぼにも流れて行きます。
何も流れて来なければ田んぼが乾くのを待つだけですみそうですが、ワラの塊で稲が倒れると稲穂が水に浸かったままになり稲刈りが難しくなり、無理するとコンバインが壊れます。
更に稲穂の中に草が勢い良く伸びて稲が見えなくなっているところもありました。大雨や台風の前に稲刈りが終わるかどうかで、収穫量や収入に大きな差が発生します。
この様なことを何度も何度も経験された高齢の農家の方々が暑い中頑張って稲刈りをされているのでしょう。
農家の方の話では、91才のご主人がコンバインを動かし、88才の奥さんと60才の息子さんが協力して4日かけて雨前に稲刈りを終わらせたそうです。超高齢化した農業事情が現実となっています。
稲刈りが終わらなかった田んぼを見ると、世界的に食糧難が近づいているにも関わらず、農家の後継者不足や高齢化に対する社会的対応が何もなされていない現状を恐ろしく感じます。
報われる農業、持続可能な農業をどのように目指せばいいのかなかなか答えが出ません。
いずれ自分たちの問題になります。皆で早急に考える必要がありそうです。