クーラーの冷たい風を嫌って自然の風や扇風機のみで対応したい、と言う高齢者が多くなりました。
往診先で汗だくになりながらクーラーを使いましょう、と説得しても聞いてくれません。
数日後、訪問看護師から「吐いています」と連絡がありました。
夕方訪問すると室温32℃ クーラーが入っていません。
こちらも暑さで吐気がして来ました。仏壇の部屋のクーラーを急遽動かし、20℃設定で始動。
ふすまを外し、冷気を扇風機で患者さんのいる部屋の方向に流し、患者さんのクーリングと点滴をしました。その後は25℃設定のまま24時間クーラーを入れてもらうようにお願いしました。
猛暑の在宅医療は、医療スタッフの健康管理も考える必要があります。節電の結果熱中症になり救急搬送や入院治療となると、1ヵ月の電気代以上の税金と医療費が使われることになります。
これからも汗だくになりながら説得する日々が続きそうです。