できる範囲での協力

農道と畔の草払いをしました。3時間で終わるかなと思っていましたが、6時間かかりました。熱中症になる時期に伸びた草達は水路を覆い、一部は田んぼの中まで拡がっていました。

水路沿いの土地は、真夏の草刈り中に地主さんが倒れたことがきっかけで藪になりました。その土地を使わせて頂いています。それを考えるとこのように草が伸びるのも理解できます。

今からの乾燥した時期は田んぼを耕すのに好都合です。しかし、農道や畔の草払いから始めるとなると、年々体力が落ちる高齢の農業者にとっては、いつ辞めようかと考える負担の大きい仕事になります。地域の人の話では、米作りの純利益は田んぼ1枚当たり2~3万円だそうです。これではいつ辞めてもおかしくないですね。

でも、生きる基本となると、農業を、農地を放棄することはこれからの私たちの社会にとっては極めて大きな危機となります。地域の今の農業は、農業者だけでは維持できなくなっています。少子高齢化と少しでも安くたたかれる現実が、現場を深刻化させています。このまま行くと、これからの農業は確実に崩壊すると思います。

いつも何ができるかを考えています。今できることは、高齢の農業者が農業に専念できるように、少しでも負担を小さくできるように協力することかなと考えています。

立場に拘らず、できる人ができる範囲で協力できる環境を作って行こうと考えています。まずは花を増やし、現場に足を運ぶ人が多くなるようにしようと思っています。その中に協力できる人がおられたら、地域の人々のご指導のもと無理なく、できる範囲での作業を少しずつ進めて行こうと思います。