独居生活をしている90歳を越える元気な患者さんが、今年の猛暑の中 何度も熱中症で倒れ近所の方が連れて来て点滴を何度も行いました。
クーラーが嫌いで自然の風で過ごしていたようです。
話を聞くと、お風呂で立てなくなり5時間も湯船で過ごしたことがあったそうです。
ある時はリビングで倒れ涼しくなってから気がついたそうです。本人もこれではいけないと考え施設入所を近所の施設に相談したところ要支援では入れないと言われたそうです。
その後も倒れることを繰り返していました。クーラーを使うように指導しますが寒くて切るそうです。
介護保険の主治医意見書に「孤独死する危険性があります」と書きましたが、日常生活は自分で行えるという判断がなされ、結果的に要支援2でした。
それでもある施設が受け入れてくれました。
お風呂に立てなくなり5時間も入っていたり、何度も熱中症で意識がなくなったりする状況だったのに、行政はどのような基準で果たして誰を守ろうとしていたのでしょうか。
全体像をしっかり見て欲しいものです。