自由と平等のどちらかを選ばざるを得ない時代が続いて来た。
自由で不平等な社会か、平等で不自由な社会か、世界は大きくこの二つに分かれてきた。
自由も平等も両方必要だということは、世界の人々みんなが知っていたと思う。
しかし、これまでの社会は未熟で、自由か平等かどちらかを選ばざるを得なかった。
その後、平等を求めた社会が崩壊し、世界はやはり自由な社会が絶対だと思う時期があった。今もそう思われているかも知れない。
しかし、その自由な社会も崩壊しつつある。
これまで、自由も平等もない時期があったが、またその時期が来ようとしている。過去の歴史を学び社会が上手く修正されて行くのか、他人の自由を奪い自分の自由を得ようとするのか、これから社会は大きく変動しようとしている。
社会の針は、右へ左へと大きく揺れ動きながら、徐々に納まるところに落ち着くと思われる。
これまでの歴史は国単位での判断で作られて来たが、これからは人類単位での判断に進化しなければならない。
しかし、現実は国ごとに価値観や教育、文化、経済力、国力に差があるため、
人類単位まではまだ到達できていない。
国を動かすリーダーの哲学が、大きく影響する。
これからのより良い社会の在り方や世界の在り方についての考えが政治家ではなく、一般社会の庶民に広がるようになると、流れは大きく急速に変わると思われる。
これまでの国民の生命、財産と国益を守るという考え方は必要だが、世界や地球環境を考えると世界レベル、人類レベルに早急に進化しなければ、自分達が生き延びようとすること自体が世界を滅ぼすことになりそうだ。
これからの世界は、本当の自由と平等を求めて、苦しい脱皮が始まろうとしている。
国籍を越えた世界の庶民のつながりが世界を救うことになるのではないか。