お知らせ

新型コロナ感染の在宅療養について。

2021年8月20日

毎日訪問診療を行っている。

超高齢で100歳以上の在宅または施設での看取りが多くなった。

飲み込むことも難しくなった高齢の患者さんの家族に、今後の対応について意思確認を行っている。自然体を勧めるが点滴を希望されてしばらく点滴を行う。結果としては自然体に落ち着く。そして穏やかな最期を迎える。ここまでたどり着くのに毎回多くの時間と神経を使う。

数万人になっている新型コロナ感染者の在宅療養は、現役世代が多い。

積極的治療を受けることができないまま、結果的には自然体になりつつある。いやなっている。助けるために日夜働いている救急隊員、訪問看護師、医師、保健婦。

今後の病状の悪化や起こるであろう結果が見える立場にある医療関係者は、医療資源が全く足りない状況下で本人家族にどのように説明し励ませばよいのだろうか。

コロナ以前から訪問診療を行う医師は足りない状況にある。そこに難しい対応を求められる新型コロナ感染者の在宅療養が急激に増えて来ている。現在は東京都内が顕著だが、いずれ地方に波及するだろう。

どうすることもできない自然体にどう対処したらよいのだろうか。心折れる状況下でどこまで頑張れるだろうか。

早急に、今までにない考え方で新しい医療体制を作る必要がある。

しかし、今となっては…。