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割れ窓理論とやすらぎの田園

2018年6月18日

割れ窓理論とは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した理論です。窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物は十分に管理されていないと思われ、ごみが捨てられ、やがて地域の環境が悪化し、凶悪犯罪が多発するようになる、という犯罪理論です。
1994年ニューヨーク市長になったジュリアーニ氏はこの理論を元に、徹底的に街の落書きなど軽微な犯罪を取り締まった結果、凶悪犯罪の件数を激減させた、という事例があります。

農地の荒廃が直ぐに犯罪に繫がるわけではありませんが、これまで見て来た荒廃した農地はゴミ捨て場になっていました。その隣接する農地も同様な光景になり広がる様相を一時認めたことがありました。ゴミの内容を見ると、食べた後の弁当、ペットボトル、プラスチック、瓶、更に処理できなかった腐った魚、病院から処方された1か月分の薬そのままなど。その状況をそのまま放置された畑には電気製品が捨ててありました。

10年程前に、見るに見かねて地主さんに一言断りを入れて草払いをさせてもらいました。いろんなゴミを拾い集め畑に戻し、小麦や花を植えたことがあります。その後その周辺の藪だった畑が少しずつきれいになって行くのを経験したことがあります。

少子高齢化で農業の後継者がいません。農業の継続困難で放置されたままの畑やハウスがあちこちに見られます。これをどうすれば良いかと以前から考えていました。まずは一つの農地をきれいにして、子供からお年寄りまで気軽に立ち寄れる場所を作る。常に管理してきれいな環境を維持する。更に多くの方々が遊びに来るような環境に発展させて行く。そのことにより、周囲の放棄地の存在を多くの方々に知ってもらい、なぜこのような放棄地が出現したかその理由や社会の現状を共有してもらう。そこから、自分たちの問題としてこれからどのように取り組めば良いかを考える仲間を増やして行く。そして、一つずつ結果を出して行く。

今、やすらぎの田園でそれが進行中です。これからもご協力をよろしくお願いします。