お知らせ

私のエネルギーの素

2014年8月25日

エネルギーの素は簡単に言えば「危機感」です。
医療が進んだ結果としての少子高齢化が今後どのような結果を招くかを追求して行くと、それは国の崩壊です。 世界一の長寿国と喜んでいる場合じゃありません。国の崩壊を回避するにはどうすれば良いかを真剣に考えなければなりません。

高齢化が国の大きな負担になっていることは確かです。しかし、これからの危機を回避するためには高齢者の総合的資金力をお借りしてこれからの日本を救うしか他に道はないと考えております。

そのためには、高齢者の人生をしっかりサポートすること、つまり私たちの行っている在宅医療、介護の仕事の質を上げることではないかと考えております。それにより質の高い介護、在宅医療を求めて日本中の高齢者の移動が始まります。納得行く医・食・住を求めての移動です。その結果、地域の経済効果が生まれると考えております。
 
ところで、中国は日本の10年遅れで少子高齢化問題が深刻化します。もっと早いかも知れません。中国は日本の10倍以上の人口で多民族国家のため複雑化しています。いまでさえ中国の国内情勢は不安定化しています。これから10年後、20年後の少子高齢化の問題が加わると、民族間紛争、経済破綻、権力の暴走など予測困難な状況に陥ると思われます。世界情勢も不安定化しています。その時に、日本が無傷で居られる保証はありません。

中国は世界の大国の中で最も日本に近い国であり、今後の中国の情勢は日本だけではなく世界に大きな影響を及ぼします。人口問題、民族問題、エネルギー問題、文化の違い、教育の問題、政治・経済・イデオロギーの問題、自然環境の問題など多くの問題を抱えたまま深刻化しつつあります

日本の地方や大都市で起きている介護の問題をしっかり把握し解決に向けて取り組むことは、国の崩壊に向かっている日本をどのように立て直すかを決める大きな要因になります。日本と中国では基本的に社会基盤が異なりますが、日本の介護の取り組みが中国の介護の問題解決の助けになるかも知れません。 

本人や家族の人生と意思を中心にした介護のあり方、介護の仕方、介護用具の使い方や工夫、介護職の社会的重要性の確認、介護施設のあり方、介護と医療の連携など、ハードよりソフトに重心を置いた介護がこれから求められると思います。

介護が充実することは、子供たちが安心して働く環境を提供することになり、
結果として経済発展につながると考えます。そして少子化の是正につながる可能性が見えて来ます。

介護や社会保障に関しては、オランダ、デンマーク、北欧にはおよびませんが、これから直面する少子高齢化による国の崩壊を日本がどのように回避できたかが、もし介護の力によるものであれば、これからの日本の介護力が世界を変えるかも知れません。

現在「点」で行っている介護や在宅医療が将来「面」となり、日本の10倍以上の人口の中国の介護を安定化するきっかけになるかも知れないと考えると、今目の前にしている人々をしっかり看て行こうと言う大きな力が湧き上って来ます。

私たちを生み育ててくれた親や多くのお年寄りを大事にすることが、結果として国の再生につながり、国際的安定化につながるという考えが私の大きなエネルギーの素です。