お知らせ

やすらぎの田園

2016年4月18日

2015年春、地主さんの許可を得て、空き地にコスモスの苗を50本ほど植えました。
秋になると見事に花が咲き、地域の人々が見に来るようになりました。

土建業をされている地主さんは、みんなが喜ぶのを見て自分も何かしなくては!とユンボやクレーン車を持って来て整地や庭石の設置、大きな植木の移植など、田んぼの中での庭作りが始まりました。

みかん畑だった土地が、休みごとに庭園に変わり始めました。近所の人々や通行人が立ち寄っては「何ができるんですか?」と訪ねて来ます。地主さんは嬉しそうに、「みんなが田んぼや山や空を眺めながら安らげる庭を作りよっとですよ(宮崎弁)」とユンボの上から説明します。

地主さんのバイク仲間や仕事仲間が少しずつ集まり、ああだこうだと議論しながら枕木の塀が少しずつ出来て行きました。私の仲間も少しずつ参加するようになり、花壇を作り、チューリップの球根を100個ほど植えたり、芝桜の苗を植えたりしました。しかし、チューリップの球根はカラスにすべてほじくり返されました。そのため改めてチューリップの苗を植えることになりました。予想外の出来事に戸惑うことばかりです。

空き地の一角にコスモスを植えたことから少しずつ大きな展開になりつつあります。
地域の人々との会話が増えました。笑顔も増えました。田んぼの中で夢を語れるようになりました。津波対策のための備蓄米の話をしたところ、地主さんがすぐ隣の田んぼを使ってもいいと言ってくれました。

突っ込み井戸ができ手押しポンプが付きました。これからエンジンポンプも付きます。

田んぼに水を引き込むためのパイプを息子たちと一緒に埋設しました。庭石の周りには散歩中に道路脇の溝で見つけた苔を取って来て貼り付けました。地主さんが長椅子を作って来てくれました。先日は近所のおばちゃんが、ぼた餅を持って来てくれました。
一緒に長椅子に座って食べました。

田んぼも山も空もきれいな場所で、大きく息を吸い込みながら生きています。
コスモスの苗を植えたことで地域の人々の心にスイッチが入ったようです。これからどのような展開になるのでしょうか。わくわくします。

これからも、変わって行く庭の写真を追加していきます。お楽しみに。